2026.09.26
「勉強やったの?」「早くやりなさい!」
心配して声をかけたのに、子どもがふてくされたり、怒ったり。そんなことはありませんか? 親としては、やるべきことを後回しにしてほしくないだけなのに、声をかけるほど親子の空気が険しくなることもあります。
子どもが反発する理由の一つに、「自分で決めたかった」という気持ちがあるかもしれません。心理学の自己決定理論では、人は「自分の意思で行動している」と感じられると、意欲を持ちやすいと考えます。反対に、やることを一方的に決められたと感じると、内容が正しくても、取りかかる気持ちがしぼんでしまう場合があります。
だからといって、勉強するかどうかをすべて子ども任せにする必要はありません。たとえば、こんなふうに聞いてみることができます。
「宿題、夕食の前と後なら、どっちがやりやすそう?」
「今日は何から始める?」
やるべきことは同じでも、いつ、どこから、どう進めるかを自分で選べると、「言われたからやる」から「自分で決めてやる」へ、気持ちが少し変わるかもしれません。
そして、決めたことに取り組めたら、「自分で時間を決めて始められたね」と、その過程を言葉にして伝えてみてください。自分で選び、行動できた経験の積み重ねは、「自分にもできる」という手応えや、自分への信頼を育む一助になります。
忙しい毎日の中で、つい「早く!」と言いたくなるのは自然なことです。そんなときこそ、指示を一つ減らして、子どもが決められることを一つ増やしてみる。小さな選択から、子どものやる気を支えていきましょう。
※この記事は心理学の一般的な理論を紹介するもので、個別の状態の診断や治療方針を示すものではありません。