2022.12.13
わが子に対して、思わず強く叱ってしまうことはよくあることではないでしょうか。
ただ、わかっていても、同じことを繰り返してしまい、あとから反省するなんてこともあると思います。
今回は親としてどんな風に子どもを叱ればいいかについてお話をしていきたいと思います。
思わず強く叱ったときに、親が反省しているのであればいいと思うのですが、実際は反省していなくて、ただ落ち込んでいる人が多いです。
子どもに10分に1回ぐらい注意してもまだできない時、親は「もう加減にしなさい。出ていって!」と怒鳴ることになります。
そんな時に子どもが「お母さん、ごめんなさい」と泣いたりすると、お母さんは「私はなんて酷い母親なんだろう」と思うのです。
私は強く叱るのはまったく悪いことではないと思っています。
何度も「静かにしなさい」と言ってきて、最後は「次に大きな声を出して騒いだら、出ていってもらうよ」と強く言うことは別に悪くないのです。
やはり、子どもは「やばい。お母さんがキレた」という気持ちでしか、覚えられない時もあるからです。
酷く怒って、子どもが泣いたからといって、いけないとも思わないのです。
もし、自分の叱り方がまずかったと思うなら、どこがまずかったかをノートに書き出して、探求してみましょう。
「怒鳴ったまではいいけれど、手を出したのはまずかったな」など、そういうことを冷静に振り返りながら、叱り方を変えていくのです。
そして、叱り方にはさまざまなバリエーションがあることをぜひ覚えていってほしいです。
たとえば、公園で子どもが座り込んでいて、お母さんは「早く立ちなさい」と怒っているのですが、子どもは何を言っても立ち上がりません。
こんな時はどうすればいいのかと言うと、お母さんはさっさと立って、公園を出ていくといいのです。
子どもは「親に捨てられる」と思って、慌てて追いかけてくるはずです。今はコミュケーション過多になっていて、親は子どもに沢山の言葉を投げかけています。この場合、「じゃあ、もういいです。お母さんは帰りますから、あなたもひとりで帰りなさい」と言って一旦コミュニケーションを絶つようにするのです。
日本では考えられないのですが、欧米ではしつけのために子どもを叩くムチのようなものがあります。
子どもがやってはいけないことをした場合、親は「ここに来て、足を出しなさい」と言って、何がいけなかったのかを子どもに言わせて、「じゃあ、この痛みを覚えていなさい」とムチでピシャッと叩くのです。
親が感情に任せて素手で殴るのは暴力になるのでいけませんが、ムチで足を叩くことによって、どこが悪かったのかを覚えさせているのです。
親は叱り方のバリエーションを沢山持つようにしましょう。
そして、同じように叱っても子どもが言うことを聞かない場合は、叱り方を変えるようにしてください。