2023.03.02
「感情」で破綻する場合は、「不安」が一番の原因です。この「不安」とは、実はけっ こう厄介なものなのです。
ちなみに「恐怖」になると、その場から逃げるという「行動」に繋がります。 しかし、「不安」だけでは逃げ出すこともしません。
「不安」とは、お化けのいないお化け屋敷のようなもの。
実際はお化けが出ないのに「お化 けが出るかもしれない」と疑心暗鬼になり、前に進めない状態です。全ては自分の想定のなかで、現実には何も起こっていないのに、一歩も動けなくなるのが「不安」の厄介なところ なのです。
今の日本はひと握りの人が景気のよさを感じる一方、多くの人が不況だと感じています。
そして格差が広がる状況に、社会全体が不安に包まれています。 そうすると、「生きているうちはだめなのか」と自分も不安になり、元気がなくなります。 世の中の不安と、自分のなかにある不安がどんどん引き出され、不安ばかりが煽られていくにもかかわらず、行動には全く結びつきません。
例えば、テレビのニュースなどの情報は、不安を作り出しますが、実際にどう対処したら いいかという、ノウハウを知らせる情報は少ないのです。
ニュースを見て、老後の暮らしが心配になったときに、「このように、自分のライフプランを明確にしてみてはどうか」と提案されると、やるべきことがわかります。
自分の老後のライフプランをノートに書き出してみたり、政治家の公約をリサーチしておいて、次の選挙 に備えるという、「行動」に移せば、ここで生じた不安は一掃できるのです。