2023.07.03
一般的に会社の管理部門の人達は、周りからの承認や、何かを成し遂げたという達成感を得る機会がなかなかありません。
営業部の場合は、売上という結果がはっきりと出るのですが、管理部の場合は、ミスをしたら怒られるものの、結果らしい結果が得られないぶん、自分の仕事を推し量りにくいため、達成感が得にくいのです。
とはいえ、管理部門の人達のモチベーションを保つことは非常に 大事です。
私の会社では、年に2回ほどみんなで集まったときに、カウンセラーやメンタルトレーナーなどのスペシャリスト達から、管理部の人達に、感謝状と感謝の品を送るようにしています。
日頃の仕事ぶりに対する感謝の気持ちを伝える「ありがとうキャンペーン」を行うことによって、管理部の人達のモチベーションを上げていくのです。
これも特別に予算をつける必要はありません。
あくまでも「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えることが大事なので、スペシャリストが管理部の人達のことを考えて、ささやか なプレゼントを用意します。
「○○さんはいつも書類を作ってくれているので、書きやすくて可愛いペンを探してきました」。
こうしたちゃんと自分を見てくれていると感じるプレゼントは、会社の名前が入った 記念品よりも100倍うれしいものです。
それからチームのトップもこうしたこまごまとしたキャンペーンに加わることが大切です。
私も大真面目に感謝状を書いて、感謝の気持ちの品物を送るようにしています。
チームのなかにはキャンペーンをバカバカしいと思っている人もいますから、トップが率先してやることは大切なのです。
なんだか恥ずかしくて、そういったことができない上の人達がいるなら、若い人達だけでキャンペーンをやらせてみることです。
若い人達にとっては、こうしたキャンペーンがガス抜きになったりして、チームの雰囲気がよくなります。
若い人達が率先してキャンペーンを盛り上げていって、上の人達は笑って見ているだけでもいいのです。
キャンペーンのポイントは、チームをよくすることであり、コミュニケーションをよくすることです。
チームのなかの動ける人からやらせていくと、年々凝っていったり、盛り上がっていくものです。
そうして、まだ成長過程にいる人達がキャンペーンで活躍して、自信を持って評価されることが大切だと思います。
キャンペーンを利用して、チームの力を底上げしていきましょう。