目標へ進むことは楽しいこと

2023.08.07

僕は目標を持ちません。

なぜならば、目標があると失敗した時に傷ついたり、嫌な思いをするからです」

そう言った20代の青年がいました。

「目標=叶わないこと」と考えて、失敗した時に失望するイメージが強いのも、最近では何となくうなずける気がします。

目標や夢を持つことは、時には私たちを残酷なぐらいに失望させることがあるからです。それよりも、目標を持たずに日々過ごしている方 がはるかに楽に生きられることは事実です。

でも、目標はそんなに悪いものでしょうか?

大手の家庭教師派遣会社の専務に聴いたお話は、非常にインパクトがありました。

この方が教育業界に入ったのは、高校生時代の環境がきっかけのようです。

彼は塾もない田舎で育ちました。

学校までの距離は10キロあり、バスの最終はとても早い時間でした。

野球部で遅くまで練習すると最終バスに間に合わないので、1時間かけて自転車で帰宅するのです。

勉強したくても、なかなか時間が取れません。ところがある時、親はこう言います。

「うちは経済的に恵まれていないから、私立大学に通わせることはできない。国立大学に入れなければ、大学は諦めなさい」と。

大学を諦めるのがどうしても嫌だった彼は、ある決意をします。

それは、第一志望の 京都大学に現役で入学することです。しかも、野球部をやめず、塾にも通わず、どうす れば京都大学に合格できるかを考えて勉強したといいます。

そして、なんと学校の休み時間に勉強したのです。

そうすると、同級生からからかわれるそうです。

しかし彼は「勉強もスポーツもできるってカッコいいよ」という雰囲気 を作りました。そして気がつけば、彼の学年ではたくさんの人が一流国立大学に進学したといいます。

「僕はよく親から言われました。『京都大学に行きたいなんて言うな。失敗したら恥ずかしいから』と。でも自分で決めて、それ一本に絞って勉強したから合格できたと思っています。

高校球児も、たとえ甲子園に行けなくても頑張った3年間に決して後悔はないし、目標に向かって練習していた時は、本当に楽しかったはずなんです。

だから今、若い子たちに言いたい。『目標を持つことは、ワクワクする楽しいことなんだよ』と」

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