セルフイメージ一つで大きな差が出る

2023.08.09

セルフイメージとは、自分はこういう人間だ、こういうことが好きでこういうタイプだ、というふうに思っていることです。どんな人にもセルフイメージがあります。

ただし、実際の能力やその人の本質と、セルフイメージは必ずしも一致しないことがあります。

例えば、全く同じ能力で同じ性格の人が二人いたとしましょう。

その一人は自分のこ「まあ、いろいろ欠点はあるけれど、全体的にはすごくいいやつで能力もあって誰からも愛される。どんな難しいことでもチャレンジすれば必ずできる人間だ」と思っているとします。

もう一人は、同じ能力と同じ性格でありながら、「いろいろ良いところはあるけど、まだまだ欠点がいっぱい。 いろいろチャレンジしてみたいけど、失敗したら恥ずかしい し、周りに迷惑もかけてしまう。前向きな性格ではあるけど、自分は弱いのかもしれない。また、あまり自信満々だと人から愛されない」と思ってるとします。

この二人は、同じ性格、同じ能力でありながら、それぞれのセルフイメージは少し違っていると思いませんか?

前者は、最終的に決断が早くて行動がダイナミックになっていくと思います。

後者は、同じ能力がありながらも、若干慎重で決断に時間がかかるでしょう。

同じ能力を持つこの二人は、どちらが良い悪いということではなく、自分自身のイメージが違うだけなのです。

最近は、老若男女に関わらず、自己分析が大ブームです。私はこういう性格だ、私はこういうタイプだ、と理解したいのです。

合コンでも会社の入社面接でも、「私はこうである」と語らなければ、存在が難しい時代になってきました。

自分で思い描いているセルフイメージによって、実は、自分の可能性を大きく制限してしまっているケースも見かけます。

例えば、「プロ野球選手になりたかったけど、才能がなくて実現できなかった」という場合、「何をやっても駄目な自分」というセルフイメージを持ってしまうか、それとも、「野球でこれだけ頑張ったのだから、プロになれなくてもきっと他の分野で成功する自分」というセルフイメージを持てるかは、とても大きな違いなのです。

少しだけセルフイメージを書き換えることによって自分の可能性を広げることは、メンタルトレーニングの基本でもあります。

ページトップ