自分を動物に例えたら?

2023.08.10

あなたは、自分を動物に例えるとしたらどんな動物ですか?
このインスピレーションゲームをやってみてください。ライオン、鹿、子犬・・・・いろいろなイメージがあるかもしれません。

ある時、たくさんの生徒たちの前に、オリンピックの金メダリストに座ってもらって、生徒たちに聞きました。

「金メダリストである彼は、自分のことを動物に例えたらどのような動物だと考えていると思いますか?」
いろいろな答えが出ました。ライオン、穏やかな鹿、どっしりとしながらも素早い鷹どれもこれもが、強いイメージや安定したイメージでした。

そこで実際、彼に聞いてみました。

「僕は子犬みたいな感じです。 小型犬でキャンキャンとよく吠えて、落ち着きがなくバタバタしている。それが自分自身のイメージですね」
周りの生徒たちはビックリです。

「○○さんはいつもとても落ち着いています。 そして、オリンピックに出た時は、まさに圧倒的な強さを発揮しています」
でも彼は言うのです。

自分をライオンだと思ったことはありません。いつも何か焦っていて、いつも一生懸命。だからこそ一生懸命練習します。

でも試合の時は、その子犬は頑張ってライオンの着ぐるみを着るのです。強そうにゆったりと歩きます。ライオンよりもライオンらしく。 ライオンを真似ることによって、周りから子犬はライオンに見られます。

僕が本当のライオンだったら、時にはのんびり寝ることもあるだろうし、ライオンらしく堂々と歩かない日もあるかもしれない。

でも僕はいつも不安で周りのことを気にする子犬みたいなイメージなんです。

だからこそ、ここ一番でしっかりとライオンよりもライオンらしく振る舞えるのです。

それが試合の時の姿なのです」彼が持つこの二つのセルフイメージは、とても良い効果を発揮しています。

彼は自分のことを不安で怖がりな小型犬といいます。

だからよく練習するし、周りに注意も払う。どうすれば自分が負けないか、とことん探究するわけです。
ところが、試合の時には小型犬のイメージだと闘えません。だからしっかりとライオンの着ぐるみを着て、本物のライオンよりもライオンらしく振る舞うことで、実際にオリンピックで金メダルの偉業を成し遂げたのです。

練習熱心な小型犬と、堂々としているライオン。皆さんも、こういう自分と決めつけずに、セルフイメージを広げてみてはいかがでしょうか? 「自分は案外こんなところがある」というように、たくさんの可能性を広げていけると思います。

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