人生のシナリオを作ろう

2023.08.11

今まで何か新しいことを始めた時、周りの理解が得られなかったり忙しくなったりして、つい途中で止めてしまったことがあるかもしれません。

そして、「今度新しいことを始めても、また同じようになるのではないか。どうせものにはならないし、仕事にできるわけがない……………」

あなたの頭にもしそういったことが浮かんだら、あなたには、「 きっと自分は何もものにならない」という人生脚本(人生のシナリオ)が思い描かれているに違いありません。

人生脚本はとても残酷です。自分では、「もっとよくなりたい」とか「今までのようなパターンでは嫌だ」と決して満足しているわけではないけど、無意識で結局そうなってしまうと思い込んでいるのです。

例えば、人生脚本は恋愛でもよく見られます。

「どうせ私はカッコいい彼ができても うまくいくわけない・・・・・・」と思っている女性は、せっかく最初はうまくいっていても、 自分がギクシャクすることで破壊していってしまいます。

「どうせ私なんて相手にしないんでしょ」とか「私のことなんて好きでもないくせに」 ということをさんざん言った後、ついに相手も愛想が尽きて「それならもう好きにすれ ばいいよ」と言って去って行ったとします。

そうすると、その女性はすごく打ちひしがれて悲しい思いをするのですが、心のどこかで「やっぱりね」と思っているのです。

この「やっぱりね」というのが曲者で、非常に強いマイナスのシナリオなのです。こ のシナリオを持っていることによって、こうなりたいと思い描いた人生ではなくて、「裏メニュー」に書かれている「やっぱり駄目な自分」という人生のシナリオに引っ張られていくのです。

そして、このような人生のシナリオは、自分がこうなりたいと思い描く目標以上に、 私たちの人生へ強く影響を持ってしまいます。

私たちは、なりたい自分よりも強い無 識の中で、「どうせできない自分」というものに引っ張られていたりするのです。ところが、この人生のシナリオは書き換えることができます。

人生のシナリオは、気づかないうちにセルフイメージとつながっています。

例えば、厳しい両親に育てられて、本当は良い成績を取ったりスポーツで活躍しているのにも関わらず、「おまえは駄目な子だ」とか「努力すればもっとできる」と言われ 続けていると、自分は頑張っても誰も認め れないというシナリオを無意識のうちに書いてしまうのです。

何かにチャレンジする自信がない人は、人生脚本の中に「頑張っ てもうまくいかない」「評価されない」という隠れたシナリオが潜んでいることがあります。

それを発見して、消しゴムで消して新しく書き換えることを意識してみてください。「どうせやっても結果が出ない」というシナリオから、「チャレンジみなければわからない」というシナリオに書き換えてみます。

「他人は自分を騙す」とどこかで思っている人は、他人の言葉を素直に受け入れられません。

それならば、「騙されてもいいから、自分で責任を持って、とりあえずいろいろやってみよう。そのほうがきっとトータル的にうまくいく」というシナリオに書き換えてみます。

どんなことでもいいのです。自分の中の不安や怒り、恨み、本当は評価してほしかたことを、自分のシナリオの中でしっかりと見つめるのです。

チャレンジすることは楽しいことです。新しいことを始めれば、私たちはほんの少しでも今までと違う変化を実感でき、成長できます。

自分自身のシナリオに気づき、書き換えたならば、 あなたの中ではメンタルトレーニングが始まっているのではないでしょうか。

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