受容する姿勢

2023.08.21

リスニングでとても大切なことは、受容することと共感することです。

受容というのは、相手が何でも話しやすいように相手の存在や価値観を否定することなく、とにかく「何でもあなたを受け入れますよ。話を聴きますよ」 という姿勢です。

受容と共感は心理カウンセリングには必須ですが、やってみると意外に難しいものです。

相手を受け入れると一言で言っても、何を受け入れていいの 分からない人が多いかもしれません。

相手がへこたれていたり弱音を吐いていたりする時に、「そんなこと言うものではない」と叱咤した経験のある上司や指導者はたくさんいるでしょう。

しかし逆に、相手の存在をずっと受け入れることを意識するだけで、信頼関係は深まってきます。

特にスポーツのシーンで選手たちは、言いにくいことを技術面の指導者で はなく、メンタルレーナーに言いに来るものなのです。

そのため、メンタルトレーナ ーが、「何を言ってもいいんだよ」「何でも聴くよ」という姿勢を貫くことは大切です。

「あなたの存在をすべて受け入れる。あなたが強い時も弱い時も、調子の良い時も悪い時も、プラス思考の時もマイナス思考の時も、私はしっかりと等身大のあなたと向かい合っていく」

そう思えるのが、信頼関係の大切な礎となるのです。

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