2023.08.28
「イメージトレーニングとは、思い込みや暗示のようなですか?」とよく聞かれます。
また、 「病は気から”といわれますが、自分は大丈夫だと思えば大丈夫だけど、自分は病気だと思えば病気になるというようなことですか?」などと聞かれます。
ところが、暗示よりもイメージはさらに強い力を持っています。
暗示は言葉を使って行うため、言葉を自分で解釈し理解して脳が反応を起こします。
つまり、とても寒い時に「寒くない。大丈夫だ。暑いと思おう」というのが暗示です。「寒くない」というのは、かえって「寒い」という単語を想起させるので、決して良い暗示ではありません。
かといって、寒い時に「暑い暑い。暑いんだぞ」と言い聞かせても、それだけでなかなか暑くなるものでもないのです。
そこで、寒い時には次のようにイメージしてみましょう。
「今着ている服から、何だか赤い熱がどんどん自分の肌の上に降り注がれてくる。背中や腹部にびっしょりと汗をかくくらい。遠赤外線効果でどんどんどんどん温かい強い光が自分の身体を包む。気がつけば、身体をすっぽりと包み込む真っ赤な太陽の光のようなものが、自分をグングンと温めていく」
人によって差はありますが、このイメージが強くできる人は本当にこれだけで寒さの感じ方が変わってきます。これは思い込みではなく、実際に体温を測っても体温の上昇が見られるという素晴らしい結果があるのです。
そのため、暗示よりも、イメージはさらに強く脳を動かす力になります。
イメージトレーニングをするというと、催眠術にかけられるのではないかと思う人もいるようです。そして、「自分は絶対にかからないよ」と挑戦的になる人までいます。
催眠術とイメージトレーニングは違います。イメージトレーニングは、自分がやりたいと思わないとできないものです。人にコントロールしてもらったり、人をコントロールすることはできません。
そのため、どれだけメン レーナーが良いイメージの会話をしたり、ヒントを与えても、そこからイメージできなければ、つまり映像化して想像する力がなければ、決して身体の反応は起こりません。