強いメンタルのベースは自己肯定感

2023.09.10

チームワークで大切なことは、お互いに敬意を持ち合うことと述べました。これは、相手を認め、心から承認するということです。

メンタルの強さのベースには自己肯定感があります。自分が好き、自分は天才だと思う、自分はすごい存在だと認識していることを自己肯定感といいます。

実際にトップアスリートは皆、自己肯定感が強いといえます。 子供の頃から天才と呼ばれ、やればできるという自信があります。

では、自己肯定感を高めるにはどうすればいいのでしょうか?

多くの場合、トップアスリートの両親は褒めて育て、どんどん能力を活性化させていきます。

子供の頃は誰でも自己肯定感があるのです。ところが、いろいろな失敗をして上手くいかない経験をすると、やっぱり自分は天才ではなかった、やってもしょうがない、と自己肯定感を低くしてしまうのです。

それを補っていくのが、達成可能なプチ目標と達成感なのです。

少し頑張れば達成できる目標を自分なりに掲げて努力することによって、辛いことも良い結果や喜びにつながっていることがわかります。

子供が練習を重ねて、もし試合に勝ったならば、心から褒めてあげるべきです。

「よやった! やっぱり天才だ! すごいぞ!」と。

もし負けたとしても、プラスに意識を持って相手を承認していきましょう。

「結果は負けたけど、ここまで一生懸命やったのはすごい。これでもっと強くなれる」と伝えるのです。

目標が無ければ達成感は得られません。嫌なことから逃げたり、ごまかしたり、親がストレスのかからない環境を無理に与えているようでは、子供は強く成長できないのです。

親が守ってあげられる時期は短く、子供は自分のメンタルの力で人生の荒波を乗り越えていかなければなりません。

ですから、達成感こそがメンタルを強くする一番大切なものだと思います。

ある一定 のストレスをかけ続けると、ストレス耐性が備わります。ストレスは無ければ無いほどいいわけではなく、一定のストレスは大切なものです。ただし、そのマネジメントが上手くできないと、心が折れてしまいます。免疫力が上がっていれば、風邪を引きにくくなるのと似ています。

そのため、目標設定の仕方はとても重要で、素晴らしいアスリートや指導者ほど目標 設定が絶妙です。高すぎる目標だと途中で気持ちが萎えてしまうし、低すぎる目標だと 達成感もありません。少し頑張れば必ず達成できる目標をしっかりと考えることが大切です。

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