緊張反応が出るのは、人間が生来保身のためのメカニズム「安全な場」がなければほとんどの人は緊張します。

2023.10.12

大事な局面では、多くの人が緊張します。

胸がドキドキして息苦しくなり、何も考えられなくなってしまうというような経験は、誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか。

ところが試合中のプロ選手はいつでも体がのびのびと動き、ボールによく反応できています。

プロ選手がどんな試合でも緊張せずにプレーできる理由のひとつは、その体の動きにあります。
そもそも、人間はなぜ緊張するのでしょうか?

緊張するきっかけや原因は人によって異なりますが、胸がドキドキする、手足が冷たくなる、体が硬くなるといった反応はみんな同じです。これは、緊張が人間の生理現 象のひとつだからです。

人間はサルから進化し、肉食獣などと比べると弱い生き物です。

かつては、ライオンなどの猛獣から襲われる危険が常にありました。

ですから危機を察知すると体が緊張し、さまざまな反応をすることで身を守ろうとしたのです。

たとえば、心臓がドキドキと激しく脈打つのは、すぐに動き出せるよう、全身に血液を送るから。

手足が冷たくなるのは、攻撃に備えて 体が緊張状態になり、毛細血管がギュッと収縮するからです。

毛細血管が収縮した状態なら、たとえ猛獣から鋭い爪で引っかかれたとしても、出血を最低限に抑えられる可能性があります。

このように緊張反応というのは、人間の体が外敵から身を守るために作り出した、自己防衛メカニズムなのだと考えられます。

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