2023.10.21
ひとつの目標に向けて、長い期間、頑張り続けるというのは簡単なことではありません。
慣れが出てくると気が緩み、どうしてもモチベーションは下がります。
しか子どものことから30年以上プレーしている今もプロサッカー選手の遠藤さんのサッカーへの貪欲さは変わっていません。
その原動力を、彼は「負けることへの恐怖」だと言います。
「なぜ、そんなに長くサッカーを続けられるの?」とよく聞かれます。
その答えは、「世界一になっていないから」。プロとしてやるからにはトップを目指したいし、目指さなきゃいけないと思う。
そうすると、トッ プに立つためにはこれをしなきゃ、あれをしなきゃという課題が次々と出てくる。
目指すものが常に目の前にあるので、やめられないっていう感じですね。
その目標を見失うことはないし、サッカーに飽きることも ない。ボールを蹴っているのが、一番楽しいんです。
長いことサッカーやっていますけど、自分よりうまい選手にたくさん出会います。
世界の超一流選手に当たると、その差がハッキリわかって、 「すげーな!この選手たちに勝つには、どうすればいいだろう?」っ ていう方向に頭が向く。
上がいれば、上を引きずり下ろすまでやりたい。
ボクサーが「倒れる怖さを知っているから、倒れないように練習する」 っていうのと同じで、僕は目の前の選手に負けたくない。
負ける怖さを知っているから、次に対戦した時には「自分の力が上回った」と思いたいから、キツい練習もやれるし、自分を追い込めるのかなと思います。