不安や焦りは向き合い方次第

2023.10.25

今、「漠然とした不安」に悩んでいる人がたくさんいます。

若い世代の 「将来への不安」、中高年の「老後への不安」などなど……人はなぜ、不 安を抱えてしまうのでしょうか。

人間が地球上で弱い生物だったころ、不安は生き残るために非常に大切な要素でした。

たとえば進む先の物陰からガサガサという音が聞こえてきた時、「あの物陰に何かがいる」と不安を覚えれば身構え、自分の身を守ろうとします。

そこで不安を感じなければ、用心することなく先へと突き進んでしまい、潜んでいた何者かに攻撃されて死んでしまう可能性もあります。

不安を感じるからこそ、人間はこの地球上で厳しい生存競争を潜り抜け、生き残ることができたのです。

不安から生まれる、「危険を回避したい」という”安全欲求〟。

しかし現代に生きる私たちに、生存に関わるような危険を感じる場面はほとんどありません。

その代わり、大きなプレッシャーを抱えるストレスフルな場面で、失敗をしてしまった時のいたたまれなさといったネガティブな感情が 不安にすり替わり、心理的な危機”として人の心を追い詰めるのです。

不安は、誰もが多かれ少なかれ抱く感情です。しかし遠藤さんは、「不安を感じたことはない」と言います。

プロサッカー選手の遠藤さんはきっと、不安への向き合 い方がわかっているのでしょう。

それは、不安は「自分の中にあるもの」 だと理解しているということです。

多くの人は不安を、外からの要因で感じると思っていますが、実はプレッシャーと同じく、自分自身が勝手に作り出しているもの。

不安を解決するには、自分の心の弱い部分やダメなところを見つめなくてはいけません。

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