2023.10.31
ピンチに陥った時、人はパニックになりがちですが、プロサッカー選手の遠藤さんはよくない事態を直視し、状況を冷静に受け止めています。
ピンチをきちんと受け 止めたうえで「今やるべきこと」を考え、シンプルな行動をとっているのです。
たとえばサッカー選手の場合、パスのように日ごろからやり慣れているシンプルな行動ならば、あれこれ頭を使わなくてもできます。
この簡単な「行動」を行うことで、ミスに動揺していた「思考」は次第に落ち着いてきます。
そうして個々が普段のペースを取り戻せば、チームもいつものように機能することができます。
シンプルな行動は、いつものペースを 取り戻すカギになってくれるのです。
その行動によって、崩れかけたチームの態勢を立て直すことができます。
スポーツでも仕事でも、ピンチで焦ってグダグダになってしまう人は、心のどこかで「自分はできて当たり前」「うまくいって当たり前」と油断している傾向があります。
メンタル的に言うと、期待で自分を「自己肥大化」させている状態です。
だから思うとおりにならないと、ちょっとしたアクシデントやトラブルにも動揺して、「こんなはずじゃなかった」とパニックに陥ってしまうのです。
「過去のいいイメージは引きずらない」という遠藤さん。期待をしていないので、過信がない。だから目の前で何が起きても、客観的にとらえることができるのです。