ストレスは溜まらない。全部スルーしているから。

今回は、プロサッカー選手の遠藤さんのインタビューについてお話をしていきたいと思います。

「ストレスが溜まっている」と感じることはないですね。

ストレスをまったく感じないわけじゃないですよ。

サッカーは団体競技ですから、自分の思い描いたようにはボールが運ばれないこともしょっちゅう。

試合中に、 「なんでそこにパス出してんだ」とか、イラッとくることはもちろんあります。

戦況的にキツい時はとくに。

でもそう感じるのは、ほんの一瞬ですね。

次の瞬間には、「今、オレはパスをもらえるところにいたのか?」って自分のプレーを振り返る。

相手を責めるのではなくて、「あの場でほかにどういう選択肢があったのか」という視点で考えます。

選手は全員、勝つためにプレーしています。

でも勝利のために頭の中で描くゲーム展開は、それぞれ違います。

その考えをどれだけ共有して動けるかが、サッカーの難しいところであり、面白いところでもあるんです。

サッカーは戦況が目まぐるしく変わっていくから、うまくいかなかったプレーをいちいち気にしてイライラする余裕なんてない。

それが隙になる可能性がありますから。ストレスはスルーして、「今、目の前で起きていることに集中」。これに尽きます。