2023.11.17
プロスポーツ選手が、練習や試合を頑張るのは当然のことです。
しかし 常に頭に競技のことがある状態では、神経がまったく休まりません。
頭や体のスイッチがオン(交感神経が優位)の状態では、休息の質が落ちてしまいます。
休息の質が落ちれば、パフォーマンス力も落ちます。
ですから 興奮して張り詰めた神経を緩め、リラックスするオフの時間を持つことは、非常に大切なのです。
遠藤さんはもちろん、考えようと思えば延々サッカーのことを考えることはできるはずです。
サッカーに明け暮れていた子供のころは、それこそずっとサッカーのことを考えていたでしょう。
オンオフを切り替えるようになったのは、プロになってから身に付けたスキルだと思います。
なぜなら、サッカーだけに没頭すると、視野が狭まり自分を追い込みすぎて、選手自身の肉体や精神が潰れてしまう恐れがあるからです。
サッカーのことだけで24時間頭がいっぱいになっていては、体はもちろん脳が休まる暇もなく、パフォーマンスの質は上がりません。
だから彼は「グラウンドを出たら、サッカーのことは考えない」ということをマイルール化し、練習場から出た瞬間に、頭から仕事のことを追い出しているのです。
他に意識がいくような“切り替えアイテム”をいくつも持っているのでしょう。 遠藤さんの場合は、それが奥様とのランチだったり、街をブラブラすることだったりというわけです。