2023.12.17
具体的な目標とマインドセットによって、あなたが達成したい目標が明確になったら、このよう なこともじっくりと考えてみてください。
「わたしはなぜこの目標を達成したいのか?」
この問いを行うことによって、あなたの動機付けはさらに強固なものになるからです。
ただがむしゃらに努力を続けてみても、目標の 理由が明確になっていない場合は、ちょっとしたことでつまずきやすくなります。
「仕事と育児を両立させる」という目標を掲げ たある女性の場合で考えてみましょう。
目標はより具体的に設定したほうがいいので、ここでは 「部長の昇進試験に合格する。
子どもと遊ぶ時間を最低1日1時間は確保する」と目標を立ててみます。そこで、女性は自分にこう問いかけます。
「わたしはなぜこの目標を達成したいのか?」 出てきた理由には、次のようなものがあるかもしれません。
・今の仕事が好きなのでこの会社でキャリアを積むために、次のステップへ行きたい
・子どもに好きなことをやらせてあげたいので、 年収を上げたい
・子どもに寂しい思いをさせないように、宿題な どもしっかり見てあげたい
・パートナーとの老後を安泰に暮らせるように貯 蓄を増やしておきたい
・子育て中にもし両親の介護が重なっても、経済 的に困窮しないよう備えておきたいなど目標を達成する理由は、「世界に名を轟かせた い」とか「世の中に大きなインパクトを与えたい」といった壮大なものである必要はまったくありません。
しかし、できれば自分が目標を達成することで、 周囲の人や社会にどのような影響をおよぼす可能性があるか、視野を広げて考えてみるとさらにモチベーションはアップするはずです。
先ほどの「仕事と育児の両立」であれば、次のような考え方もしてみるといいでしょう。
・自分が管理職になれば、子育てしながら働く女 性を応援するための環境整備をよりスムーズに 行える
・家事・育児について従来の常識にとらわれない パートナーシップを構築することで、同じ悩みを持つ夫婦にヒントを与えられる
・社内・社外を問わず講習会やセミナーを開催したり、コミュニティを立ち上げて、経験に基づく解決策を共有できる
あなたが「やり抜く力」を伸ばすことで達成で きる目標、その理由がポジティブなものであれば あるほど、また、生み出す結果は周囲にもより良 い影響を与えるとイメージできるほど、「やり抜く力」はパワーを増すのです。