大きな目標も小さな目標もグリット 力の伸ばし方は同じ

なぜ目標を達成したいのかを突き詰めて考えることは、「失うもの」よりも「得られるもの」に意識が向くきっかけにもなります。

人間、ネガティブなことよりも、ポジティブなことにフォーカスしたほうがやる気も起きるというもの。これは、グリット力を伸ばすうえでとても重要なポイントですが、当たり前のことのようでいて、意識をしないとなかなかできないことです。

ダイエットも同じです。ダイエットは、あらゆる“制約”をいかに「やり抜く力」で乗り切れるかが成功か失敗か、運命の分かれ目となります。

5キロ痩せようと目標を設定しても、ネガティブな面に目を向けてしまったら「やり抜く力」は発 揮されないでしょう。

●ダイエットという目標に対して生まれるネガティブな感情
・大好きな揚げ物や甘いものを食べてはダメ
・友人や同僚と飲みに行っちゃダメ
・高いお金を払ってジムに通わなければいけない
・痩せたら痩せたで体型に合う服を買わなければいけないなど

どんなに小さな目標でも、崇高な目標でも、 「~しなければいけない」 「~してはダメ」という視点で捉えてしまえば、「目標を達成するための 犠牲があまりにも大きすぎる!」と「やり抜く力」もしぼんでしまいます。

何度もお伝えしているように、グリット力= 「やり抜く力」の正体は情熱と粘り強さです。「〜しなければいけない」「~してはダメ」というネガティブな感情のために情熱と粘り強さを発揮できる人は、そうそういないのではないでしょうか。