「中位目標」だけでも目標達成の達成は難しい

一方、「最上位」の目標があるだけ、という状態とは逆に、「最上位」の目標がなく、「中位」の 目標だけがたくさんある状態も、グリット力を思うように発揮できない要因になります。

そして、自分の目標を達成することで、周囲の人や社会、または世界にどんな影響をおよぼすか、ポジティブで崇高なイメージを持って目標を設定することが、達成の成功率を上げる秘訣です。

中位目標を束ねる「最上位目標がない状態」は、 山頂を目指さない登山のようなもの。

ちょっとで もつまずいてしまうと、目指すべき頂がわからなくなり、今自分はなんのために努力しているのか 現在地を見失ってしまいます。

また、中位目標が乱立することで、関連性のない目標が対立し合う事態が生まれることも。

自分 が最も叶えたいものはなんだったのか、グリット 力をどこへ向けて発揮すればいいのか混乱し、結 果“あきらめる”という選択肢を選ぶことになるかもしれません。

「やり抜く力」が低く出てしまった人は、目標を立てる場合にまず、ピラミッド型の“目標の構造”を意識するといいでしょう。