「やり抜く力」が低いからといってあきらめる必要はない

2024.01.04

今回は「やり抜く力」というテーマでお話をしていきます。
もし、今のあなたの「やり抜く力」が低くても、未来永劫にわたって目的を果たすことはできない、 ということではありません。

心理学者のキャロル・ドゥエックによると、人間は自分の知能についてふたつの考え方のうち、 次のうちいずれかを持っているそうです。

①固定的知能観
ひとりひとりが持つ知能は、生まれ持った資質として固定されており、努力によって変えることはできないという考え方

②拡張的知能観
ひとりひとりが持つ知能は、努力によって高める ことができる。能力は変更できるという考え方。

つまり、IQや才能などに恵まれなければ成功することができない、というのが固定的知能観の考え方です。

これは、今までお伝えしてき た“「やり抜く力」とはなにか?”ということと、まったく正反対の考え方ですよね。

でも、安心してください。固定的知能観という考え方は、近年の研究では否定されています。

もうひとつの拡張的知能観、つまり“人の能力は経験や努力によって高めることができる” という考え方こそが正しいと、証明されているのです。

目標達成に、IQ や生まれ持った才能はいっさい関係ありません。

一番重要なのは「やり抜く力」です。そして、「やり抜く力」の最大の敵は、“もうムリ”と自分自身をあきらめてしまう心です。

固定的知能観の考えを捨て、「自分の能力はまだまだ伸ばせる!」と信じることから始めましょう。

ふたりのボディビルダーが半年間トレーニングをしたときに現れる違いの話があります。

ひとりはひたすらメニューをこなし、もうひとりは半年後の自分の肉体をイメージしながらトレーニングしました。

そうすると、筋肉量から筋肉の形まで、とても同じメニューをしていたとは思えないほどの差が生まれるのです。このように、自分の能力を信じることにはフィジカルな影響もあるのです。

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