2022.11.20
サッカー日本代表の本田圭佑選手がテレビのインタビューで「誰が何と言おうとワールドカップは優勝する」と言っていました。
私は個人のビックマウスはおすすめしません。
個人のビックマウスは、「俺は負ける人間じゃない。負けたのはチームメイトが悪い」と言う論法になりがちなのです。
こういう人がいたら、まわりからは「ふざけるな」と思われるだけです。
でも、本田選手のようなチームのビッグマウスはすごく大事だと思うのです。
今回は「チーム」のビッグマウスの役割についてお話をしていきたいと思います。
彼は「自分のチームはすごいんだ。優勝できるんだ」と言うことで、チームの価値を上げようとしています。
また、「ワールドカップで優勝」という大きな目標設定をしながら、本気でみんなの前で夢を語ることで、自分自身でその目標を達成するイメージトレーニングもしているのです。
マスコミを通じて、チームのリーダー格が発言することで、チームメイトや日本中のサッカーファンと目標を共有できます。
実は、日本中が「どうせ優勝できない」と思っていると、そのイメージに引っ張られるように、チーム自体も優勝できないと思ってしまうものなのです。
思考はイメージが強いものに引っぱられる傾向があります。
「優勝してほしい」ではなく「優勝できるんだ」と日本中が本気で思えば、チームも「優勝できるんだ」というムードになっていきます。
ワールドカップやオリンピックなどの大きな大会では、勝ち慣れないチームは、大会の主役になれずに早々に敗退することが、よくあります。
また、その大会中は、各国のスター選手の活躍をただ眺めるだけの、「社会見学」になりがちです。
厳しいようですが、それは本気で税抜等とは思っていない結果ではないでしょうか。
「社会見学」をしているということは、その表れのように思えてしまいます。そんな行動をしているうちは絶対に強くなれないし、いつまで経っても勝てません。
チームが「社会見学」化しないためにも、アスリートとしてトップをめざすこと、そしてそれを公言することは大切です。
チームスポーツのなかで、個人のビッグマウスは「一人よがり」や「無責任」を生みますが、チームのビッグマウスで、チーム自体の価値を上げることによって、チームメイト達は「そう思ってくれているんだ」と考えるようになります。
そして、高められたチームの価値やチームへの思いが、極限のギリギリの戦いになった時に、最後まで踏ん張れる力になるのです。